呪いのテディベア 【fin】
いじめてくる人たちに
その日のいじめは、
何故かいつもよりひどかった。
でももしものときは。
ハートの力で怪我を負わせる。
とりあえず
すりキズぐらいのを。
でも。
いじめはどんどんエスカレートしてきた。
リーダー格の人が
はさみとカッターを持ってきて
皆で、私の髪を。
ばさばさばさ。
「いや・・・。
ナンデ私だけこんな・・・・・。」
『復讐したい復讐したい復讐したい
復讐したい復讐したい復讐したい。』
私は。
隠し持ってきたハートの
腕をつかみ、ここに居る全員を呪いながら、
勢い良く。
ぼきゃぼきぼきぼきっ
折った。
「い、やあああああ!!」
「痛い!助けて!だれかっ!!」
「あ、ああ、あああああっ。」
「嫌だ!何で折れるの!?嫌!嫌ぁ!」
私以外の絶叫が心地よく響いた。