: CooKie :
顔は見えないけど、同い年くらいの女の子だった。

「知り合い?」

「はいっ!祐!大丈夫??」

誰・・・?

「う・・」

「何か食べる?」

「んぐ・・」

その子は手から、手作りクッキーみたいなものを

取り出した。

「はい、食べて」

甘いにおいがしたから、俺はクッキーを食べた。

「き・・気持ち悪・・」

逆に気持ち悪くなったけど。

その子の優しさが伝わって、
クッキーの味を忘れられなかった。


「う・・ん・・」

「気がついた?祐」

目が覚めたら病院。

母親がいた。

「クッキー・・」

「え?」
< 22 / 27 >

この作品をシェア

pagetop