She and I・・・
「ずいぶん待たせたんだってな」

「・・・どうして・・・」

ロイの表情ががちょっとひきしまった。
「おそらく・・・、俺の乗ったマクロイノ号とそっちの船とが陥った状況は同じ性質のものだ。話を聞く限りではな」

「良かった・・・。生きてて・・・」

「サラもな。クリスがうまいことやったのか?」

「ええ。それに艦長や、ダン、イタル、アンヌ、ドク・・・。私たちはチームで帰還したと思っているわ・・・」

「そうか。それもまた運だな・・・」

「ええ」

「俺は帰還してから15年もおまえのことを待ってるよ。・・・俺の勝ちだな」

「ロイ」

「あと少し。慎重に帰って来いよ」

「わかったわ」

「待ってる」
とロイは言い、最後に

「艦長、私用ですみませんでした・・・。なんてな。ジミー偉くなったな・・・。帰ってきたらまた一緒に飲もうぜ」
と言葉を残しモニターから消えた。
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