She and I・・・
--中には不凍液を入れ、身体を浮かす構造にしていた。

その液体は特殊なもので、身体の外部も内部も損傷させないためのもので、装置よりはその液体の研究開発こそがポイントだった。

また、我々は液体中では呼吸出来ないから気体も当然タンク内には入れるのだが、気体の成分と気圧も調整した。

冷凍することや、急速冷凍の速度をあげること自体はさほど難しいことではなかったのだ。ただ凍らせるだけなら。

眠りについたあと、安全にそして健康に再び起きてこられること。

その為に千夏が考えたのがこの液体を使うタンクだった--

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