She and I・・・
ライトが消えて、急に現実感が襲ってきた。

千夏を目の前にしながら、周りのものにしか注意がいっていなかった。

幻想的なライトが消え、

今は、目の前に千夏が横たわっていた。

青い光源を失ってもなお、千夏は透き通るように青白く見えた。

千夏・・・

まぶたを閉じ、横になる姿は眠っているようではあるが

そこから一切の生気は感じることが出来ず、

千夏は生きていないのだと思い知らされた。


生きてはいない、という表現を使った教授の気持ちが良くわかった。

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