She and I・・・
でも、そんなことは関係なく、

そう

君は君自身の魅力で

みんなをひきつけていた。

誰の娘でも

誰の妹でもなく、

一人の大宮千夏という女性として。


そこでしたパフォーマンスがまた僕を驚かせた。

当時流行っていた女性お笑い芸人のネタを上手に真似するなんて。

とても上手かったから、会場は笑いに包まれたし、君の才能に感心していた。

僕にはとても可愛く見えたのを覚えている。

とにかくそれで歓迎会は一気に盛り上がり、

他の新入生もパフォーマンスしながら自己紹介したりして、実に楽しいものになった。



後日、窮地に陥った僕を救ってくれたお礼をしようとしたら、なかなか逢ってくれなかったね。

情けない姿を見せてしまったので、嫌われてしまったのかと落ち込んだっけ。

結局、しばらくして逢ってくれたからお礼に食事に誘うことが出来、そこからその後つきあうようになっていったのだから、

すべてはあの日のあの時の君の大胆な行動のおかげだね。

つきあうきっかけとなる出来事だった――




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