She and I・・・
★8★ ~宇宙・艦長
時にはサレンパーカー艦長自らが副操縦士席につくこともあった。
艦長は、現役の宇宙飛行士の中で宇宙空間の最長滞在時間を記録している大ベテランだった。
今回も僕たちの理解していないところで、その知識と経験を生かしてこの窮地に立ち向かっているように見えた。
「イタルは24歳だったかな?」
艦長が年齢を尋ねてきた。
「はい」
「若いな。私と君の年齢差よりも、君と私の息子との年齢差の方が少ないのか」
「息子さんがいらっしゃるのですか?」
「ああ。やっと高等学校に入ったよ」
「おめでとうございます」
「ありがとう。君は知らずにおめでとうと言ってくれたと思うが本当にそうなのだ」
「・・・・」
「厳格に育てたつもりだったのだが、その反動か中学の時はずいぶんと荒れたんだ--」
どう返事をしていいものかわからないまま、艦長の話は続いた。
艦長は、現役の宇宙飛行士の中で宇宙空間の最長滞在時間を記録している大ベテランだった。
今回も僕たちの理解していないところで、その知識と経験を生かしてこの窮地に立ち向かっているように見えた。
「イタルは24歳だったかな?」
艦長が年齢を尋ねてきた。
「はい」
「若いな。私と君の年齢差よりも、君と私の息子との年齢差の方が少ないのか」
「息子さんがいらっしゃるのですか?」
「ああ。やっと高等学校に入ったよ」
「おめでとうございます」
「ありがとう。君は知らずにおめでとうと言ってくれたと思うが本当にそうなのだ」
「・・・・」
「厳格に育てたつもりだったのだが、その反動か中学の時はずいぶんと荒れたんだ--」
どう返事をしていいものかわからないまま、艦長の話は続いた。