すべての、始まり。~貴方しかイラナイ~
新しい友達が増えたと、すぐに勘違いするなんて。
本当に、お気楽なコドモだったね・・・
それとも、分別のついてイナイ、コドモだったからかな?
きっとそうであったのだと、信じていたい――
ガラッ――
英語科準備室をノックして、ドアを開けたあたし。
「塚本先生ー、佐々木です。
用事って・・・」
目の前の光景に、尋ねるハズの言葉を中断してしまう。
だって塚本先生の姿はなく、代わりに数人の女生徒が構えていて。
「アンタが佐々木 蘭?」
「え…、はい・・・」
その中の1人に、すごい剣幕のままで名前を呼ばれて。
腕を組みつつ、ギロリと睨む鋭い視線が向けられた――