すべての、始まり。~貴方しかイラナイ~
幼馴染みを取ってしまったら・・・
あたしは拓海にとって、何になるの?
教えて欲しいよ・・・
「アンタ、聞いてんの!?」
「えっ、あ、あの・・・」
「ウジウジして、すっごいムカつく!
だから、誓えって言ってんのよ。
東条君の側には近づきませんってね!」
リーダー的な女生徒が、声を荒げて詰め寄って来た。
「ッ――!」
恐怖と悲しみが押し寄せて、視界が段々歪んでいく。
あたしは拓海と一緒にいたらダメなの?
拓海の側を離れるなんて、絶対にヤダ・・・・
ガラッ――
するとその時、準備室のドアが勢い良く開いた。
「こんな所で、何やってるのかな?」
え・・・・?