すべての、始まり。~貴方しかイラナイ~
拓海とあたしは、チガウという事実――
ううん…、気づいていたのに、知らないフリをしていただけ。
認めてしまえば、一気に崩れていくような気がしたから。
忍び寄る何かに、ずっと怯えていたのかもしれない。
踏み出した瞬間に、何かが壊れそうな気がしていたから。
だから何も言わなければ良いと、そう思っていたの。
まだまだコドモのままで、変わりたくなかった。
拓海とずっと一緒に、過ごしていたかったよ・・・
だけれど、それは突然に訪れてしまうの―――