すべての、始まり。~貴方しかイラナイ~
運転免許を持っていないから、その反応は当たり前だろうが…。
「オマエのだからだよ」
「・・・え?」
まさに直球勝負でシンプルに、飾り気なくそのまま伝えた。
「いつか、ゆっくりな…」
それでも言葉足らずだが、今日は敢えて言わないでおく。
メルセデスから離れて、特別な日専用のランボルギーニへと乗り込んだ。
あまりに慈悲深くて、一緒に過ごしてきても清純なまま…。
やっとオマエを手に出来た、幸福が飛んできた今日という日に誓う。
変わらぬ愛が、此処にあるという事を・・・
そうハッキリと、すべてを伝えておけば良かったな…。
【拓海視点4・メルセデスの秘密の種明かし/END】