すべての、始まり。~貴方しかイラナイ~


目標が高ければ高いほど、圧倒的なオーラと能力で立ち向かって行く。



生まれ持った素質と、育ちの良さと風格を漂わせる表情は、人々を圧巻させるだけ。





「蘭ちゃん、可愛いよな?」


「…今からロンドン支社にでも行くか?」


「いや、もう黙るから」


「あぁ、そうしておけ」


場を和ませようと、冗談混じりに言っただけなのに。



蘭ちゃんが絡めば、それだけでジョークが通じなくなる。




まぁ…コイツが本性出すのは、俺だけだろうが・・・




拓海がずっと求め続けている、大切なモノはただ1つ。



強欲なのか、貧欲なのか、よく分からない性質を持つ男。



これが東条 拓海の凄いところだろう・・・





それなのに…、無常理な事態はなぜ続くんだ?




ようやく手にした未来まで、どうしてお前たちを苦しめる・・・?





     【旧知の間柄故に。END】





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