すべての、始まり。~貴方しかイラナイ~
止まらナイ想い、永久の誓い。
俺には誰よりも、何よりも大切・・・
いや、何とも比べるコトの出来ないモノがある…――
「うわぁあああ!」
全てを終えた時に、ようやく自分の胸へと引き寄せられたモノ。
カタカタ震える身体を抱き締めて、ようやく触れる事が出来たモノ。
ようやく見えてきた彼女の本心が、隔てていた壁を無くしていく…。
「ッ…、ひっ…くっ・・・」
大きい黒曜石のような瞳から、幾重にも零れ落ちる涙が綺麗で。
自分の不甲斐なさで泣かせているのに、可愛さばかりが募っていた。
俺の中で泣きじゃくる蘭が、愛しくて堪らなかった・・・