さよならの十秒前
「うん…よくわかったね」
修介が苦笑いして、立ち上がった。
「…僕ね、怖いんだよ」
ぽつりぽつり、と彼が話し出す。
「奈緒が好きだった。奈緒が死んですごく悲しかったし、もう誰も好きにならないかもと思った」
「…うん」
「でも、違うんだ」
修介が苦笑いして、立ち上がった。
「…僕ね、怖いんだよ」
ぽつりぽつり、と彼が話し出す。
「奈緒が好きだった。奈緒が死んですごく悲しかったし、もう誰も好きにならないかもと思った」
「…うん」
「でも、違うんだ」