さよならの十秒前
先に着いていた紗枝は、シェイクを片手に私に手を振った。

「島井ー。急にごめんね」

「いや…待たせてごめん。どうしたの?」

「まぁまぁ、座ってよ」

紗枝に促され、私は彼女の向かい側に座った。

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