さよならの十秒前
私が西野への疑惑を抱いていると。

「あ、そうだ」

修介はポケットから携帯を取り出した。

「メールが来たんだ」

「え?」

「二通目」

私は慌てて画面を覗き込んだ。

『南の海』

「…沖縄?」

思わずぽつりとつぶやいた。


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