さよならの十秒前
普段は本屋なんて行かないけれど、あれだけたくさん本があるなら、何かヒントがあるかもしれない。

図書館は、静か過ぎて苦手だし。

本屋の自動ドアが開いて、私の肌にひんやり冷房の風が当たった。

入って手前、右側の棚にあるファッション雑誌のコーナーで、私と年格好の変わらない女の子たちが楽しそうに笑っていた。

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