さよならの十秒前
あぁ、夏休みか。またそんなことを思った。

相変わらず私は寂しい奴だ。

遊びに誘ってくる友達もいない。

でも。と、修介の顔を思い浮かべた。

変な男に関わって、私の日々が少し新鮮味を帯びてきているのだ。

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