この世で一番大切なもの
「あっああっあああん」
俺はブスな女と繋がっていた。
見られない女と寝るのは、もちろん初めてではないが、何回やっても慣れはしないものだ。
愛のないセックス。
抱きたくもない女を、金の為に抱くセックス。
これほど虚しく精神を蝕む行為はなかった。
「リュージ気持ちいいっ、ああん」
必死に他の女を想像して、無理矢理自分のモノを立たせる俺と違い、女は強烈に感じている。
そんな女を見ていると、世の中の一番最底辺にいるような、落ちるところまで落ちたと思ってしまう。
ひょっとしたら刑務所よりもひどい世界に落ちた。
俺はそう思って叫びたくなる衝動に駆られる。
その感情を、女にぶつけるしかなかった。
こういう好きでもないブスな女を、抱かなくてはいけない俺を作りだした、世の中への怒り、悲しみをぶつけるしかなかった。
やがて俺は興奮などしていないのに絶頂にたっした。
もしかしたら悲しみの絶頂だったのかもしれない。
とにかく死んでしまいたい気持ちになった。
女に腕枕をする。
そう、俺はホストだ。
何だってできる。
「うれしい・・・・」
女は本当に幸せをかみ締めているようだった。
俺は女の、疑うことなどしない信じきった純粋な目を見て、なんともいえない気持ちになった。
俺はこの世で最も汚い存在かもしれない。
「今何時?」
女が聞いてくる。
時計を見て、
「三時だよ」
と俺は言った。
営業まで後三時間。
「ちょっと寝ようよ。嬉しくて眠くなっちゃった。ちゃんと五時ぐらいに起きよう」
そう言って俺は目覚ましをセットした。
「おやすみ」
女は抱きついてきた。
おそらく愛されずに育ったのだろう。
俺は女を強く抱きしめた。
しかし、俺はこのブスな女をどうしても好きにはなれなかった。
自殺してしまいたくなる。
今日だけは堪えるしかなかった。
俺はブスな女と繋がっていた。
見られない女と寝るのは、もちろん初めてではないが、何回やっても慣れはしないものだ。
愛のないセックス。
抱きたくもない女を、金の為に抱くセックス。
これほど虚しく精神を蝕む行為はなかった。
「リュージ気持ちいいっ、ああん」
必死に他の女を想像して、無理矢理自分のモノを立たせる俺と違い、女は強烈に感じている。
そんな女を見ていると、世の中の一番最底辺にいるような、落ちるところまで落ちたと思ってしまう。
ひょっとしたら刑務所よりもひどい世界に落ちた。
俺はそう思って叫びたくなる衝動に駆られる。
その感情を、女にぶつけるしかなかった。
こういう好きでもないブスな女を、抱かなくてはいけない俺を作りだした、世の中への怒り、悲しみをぶつけるしかなかった。
やがて俺は興奮などしていないのに絶頂にたっした。
もしかしたら悲しみの絶頂だったのかもしれない。
とにかく死んでしまいたい気持ちになった。
女に腕枕をする。
そう、俺はホストだ。
何だってできる。
「うれしい・・・・」
女は本当に幸せをかみ締めているようだった。
俺は女の、疑うことなどしない信じきった純粋な目を見て、なんともいえない気持ちになった。
俺はこの世で最も汚い存在かもしれない。
「今何時?」
女が聞いてくる。
時計を見て、
「三時だよ」
と俺は言った。
営業まで後三時間。
「ちょっと寝ようよ。嬉しくて眠くなっちゃった。ちゃんと五時ぐらいに起きよう」
そう言って俺は目覚ましをセットした。
「おやすみ」
女は抱きついてきた。
おそらく愛されずに育ったのだろう。
俺は女を強く抱きしめた。
しかし、俺はこのブスな女をどうしても好きにはなれなかった。
自殺してしまいたくなる。
今日だけは堪えるしかなかった。