この世で一番大切なもの
第十章
「いらっしゃいませ~!」
俺は無事同伴をすることに成功した。
他の二人の女にはドタキャンされた。
危なかった。
確実に同伴で連れてきて良かったとホッとした。
女は信じられない。
女は嘘をつくものだ。
客は呼んだ。
だがここからが問題だ。
女にはオゴルと嘘をついている。
だがしかしそんな金はない。
そう、女が持っているカードをなんとしてでも使わせなければならない。
手段は選べない。
ヘルプがついている隙を見はからって、トイレに行く振りをして裏で休んでいるレイヤに話に行く。
「とりあえず呼べました」
「おう、よくやったじゃねえか。俺も今日忙しいけど後からリュージの席着くからさ。ベロベロにでも酔わせて、記憶なくさせてカード使っちまおう。それか寝てるすきに抜き取ってもいいしな」
「はい。ありがとうございます」
恐ろしい会話をしているのは分かっていたが、とまどいや迷いはなかった。
もはやある一線を越えてしまったのかもしれない。
俺は席に戻る。
女は売れない先輩のヘルプと退屈な会話をしていた。
俺が帰ってきた途端、嬉しそうな顔をした。
「俺のこと好き?」
俺は女にいきなりそんな質問をした。
「えっ」
女はもちろん動揺する。
顔が真っ赤になって返事もできない。
そんなのは分かりきった反応だった。
「なんで何も言わないんだよ!飲め~!グイグイ!グイグイ!」
飲ませるのが狙いだった。
「グイグイ!グイグイ!」
ヘルプも声を合わせる。
女はグラスに入った焼酎のミルクティー割りを飲み干す。
つらそうな顔をしても、女は嬉しそうだ。
顔が笑っている。
無理矢理飲まされてエムだから興奮しているのだろう。
それとホストにはまる女なんて破滅的な人間、病んでる人間だ。
飲んで現実を忘れたいんだろう。
バカな女だ。
「いっぱい頂きま~す」
レイヤがきた。
「え~レイヤさん着いてくれるの。嬉しい。売れっ子なのに」
「当たり前でしょ。リュージは俺の可愛がってる後輩だし、ここ面白そうだからさ」
「わ~い」
女を酔わせる場は完全にできた。
俺は無事同伴をすることに成功した。
他の二人の女にはドタキャンされた。
危なかった。
確実に同伴で連れてきて良かったとホッとした。
女は信じられない。
女は嘘をつくものだ。
客は呼んだ。
だがここからが問題だ。
女にはオゴルと嘘をついている。
だがしかしそんな金はない。
そう、女が持っているカードをなんとしてでも使わせなければならない。
手段は選べない。
ヘルプがついている隙を見はからって、トイレに行く振りをして裏で休んでいるレイヤに話に行く。
「とりあえず呼べました」
「おう、よくやったじゃねえか。俺も今日忙しいけど後からリュージの席着くからさ。ベロベロにでも酔わせて、記憶なくさせてカード使っちまおう。それか寝てるすきに抜き取ってもいいしな」
「はい。ありがとうございます」
恐ろしい会話をしているのは分かっていたが、とまどいや迷いはなかった。
もはやある一線を越えてしまったのかもしれない。
俺は席に戻る。
女は売れない先輩のヘルプと退屈な会話をしていた。
俺が帰ってきた途端、嬉しそうな顔をした。
「俺のこと好き?」
俺は女にいきなりそんな質問をした。
「えっ」
女はもちろん動揺する。
顔が真っ赤になって返事もできない。
そんなのは分かりきった反応だった。
「なんで何も言わないんだよ!飲め~!グイグイ!グイグイ!」
飲ませるのが狙いだった。
「グイグイ!グイグイ!」
ヘルプも声を合わせる。
女はグラスに入った焼酎のミルクティー割りを飲み干す。
つらそうな顔をしても、女は嬉しそうだ。
顔が笑っている。
無理矢理飲まされてエムだから興奮しているのだろう。
それとホストにはまる女なんて破滅的な人間、病んでる人間だ。
飲んで現実を忘れたいんだろう。
バカな女だ。
「いっぱい頂きま~す」
レイヤがきた。
「え~レイヤさん着いてくれるの。嬉しい。売れっ子なのに」
「当たり前でしょ。リュージは俺の可愛がってる後輩だし、ここ面白そうだからさ」
「わ~い」
女を酔わせる場は完全にできた。