三日月<本編>
りょーちゃんとのメールは、りょーちゃんが今からバイトやからと言ったから、


<頑張ってな☆じゃあまた学校でっ>

と返して終わった。



でも拓也とは続いてた。


夜12時


着信:拓也


メールしてた拓也から電話がかかってきた。


「はい。どうしたん?」


「ちあきまだ寝えへんの?夜更かしやなぁ」


「いや、拓也こそやんっ」

特に用事はなかったようで、そこからいろんな話をした。



拓也の電話の声は、直接話すよりも低く感じた。

話してたら楽しくて、ちあきは自然に笑顔になってる。


クールなイメージが強かったけど、冗談もよく言う。


時間はほんまにあっという間に過ぎた。


結局おやすみって電話を切ったのは朝の4時。



《おとついまでは名前すら知らんかったのに…四時間も電話してしまった…そんなに長く感じひんかったのに》


夕方から美容室に行く予定があったから、そのまま一旦眠った。
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