三日月<本編>
<ちあきさ、甘えたよなぁ。 彼氏に甘えたりする子?>


<甘えるんかなぁ…時と場合にもよるけど☆>


<そぅかぁー うわ。彼女欲しなってきたわ(笑)>

<拓也彼女おらんの?>


クラスの飲み会の時、拓也は彼女おらんらしいで、今のうちやでって話した事もなかった時にひやかしを受けてたから、おらんやろうとは思ったけど。


<俺彼女おったら他の女とメールせんくなるから☆ちあきは?彼氏おるん?>

<おらんよー>


<そういえば、ちあき何歳なん?俺言ったけど聞いてなかったよなぁ>


あんまり、聞かれたくなかったところ


ちあきは拓也より一個上の19歳で誕生日きてハタチ。 年上やっていう事をなんとなく気にしてたから…


<19やで。>


<一個上か。いいやん(^-^)>


<よくないわぁっ!(>_<)>


<なんで怒るねんー(笑)>

怒ってないけど、拗ねてみた


<どうやったら機嫌なおるん?>


拓也の問いかけに


<かまってくれたらなおる☆>

と返した。


<小悪魔ちゃんやな(笑)かまってるやんー☆電話か?>


そう、ちあきは拓也の声が聞きたかってん。でも素直にはなれへんかった。


<どっちでもいいよ☆>


と、メールを返したらすぐに電話がなった。


着信:拓也



ちあきは笑顔で出る。でも声は冷静を装う。



拓也と電話をするのはこれで二回目やけど、ほんまに時間がたつのがはやい。不思議なくらいに…

電気を消した部屋のベッドに寝ころんで話してるから、ちょっと眠たくなってくる。

でもバイバイするのは寂しい


「ちあき眠たいん?」


「眠たくないっ…ちょっとしか…」


「ちょっと眠たいんやん(笑)寝るか?」


「寝ぇへん」


「強がりやなぁー」


「拓也眠たい?」


「眠たい。(笑)」


「あ。ごめん…寝る?」


「ちあきが完全眠たくなるまで寝ぇへん。」



なんで、そんなうれしい事言うん?


というか、なんでちあきは…うれしいんやろう。
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