闇と深紅に招かれて~完結編~
信じられないことに、
二人は、この赤ん坊を、
押し付けあい始めた。
「クズハは、
おばあちゃんと二人暮らしだ。
何で自分には
両親がいないのか、
ずっと不思議に
思っていたんだよ。
だから、
占いの能力を磨いていた。
そして、
やってはいけないことを
やってしまったんだ。」
「やってはいけないこと?」
「そう。占い師は、
優秀であればあるほど、
自分自身のことを
占ってはいけないんだ。」