闇と深紅に招かれて~完結編~
「ハント?ハント?」
ハントの現れた階段の上に向かっ
て呼びかけると、
「何?お譲ちゃん」
後ろから声を掛けられて驚いて、
飛び上ってしまった。
「びっくりした」
「いつもそこにいる訳じゃない。
それに、暇を持て余すくらいな
ら、中の状態の把握をしておこ
うと思って、探検してたとこだ。
ところで、こちらは?」
ハントはハムの方を見ていた。
ああ。
でも、お仕事モードのしゃべり方
じゃないハントに、ハムが魔王だ
と紹介するのも気まずいかな。
思って
「ハム」