”つぼみ”

 僕は、未来を傷つけるものは、

許せない。

未来の為なら、

僕は、なににでもなれる。

悪魔にだって、なれる。


その頃の僕は、

本気で、そう思うように

なっていた。


それと同時に、

未来の心の中を

知りたいような知りたくないような

あいまいな自分もいた。

一番知りたい事は、

話題にしないように、

のぞかないように、

気をつけていた。
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