短編《ウェディングベル》



……家の為。


社長である父は取引先の社長の息子をあたしの許婚にした。


それはあたしが15歳の時。


許婚とは、15歳の春に一度会ったきり。


名前もしらない。

今は、彼氏の陣くんといつ別れなければいけないのかと、考える。


好きなのに…。


一緒に居れない。


< 3 / 25 >

この作品をシェア

pagetop