短編《ウェディングベル》



純白のウェディングドレスを見ても、全然嬉しくない。


ドレスに袖を通し、鏡に姿を移す。

教会の扉が開いた先に見える人が陣くんなら…。


どんなに嬉しいだろう…。


けど、そんな妄想も今では虚しいだけ。


「綺麗ですね…。」


なんて言われてもちっとも嬉しくない。


返って暗くなるだけ。



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