スーツを着た王子様
「結城さん…すき……。」
「さっき、聞いた。(笑)」
「はぃ…でも、大好きです…。」
私の口からは、
結城さんへの感情が止まることなく溢れる。
「なんで…
そんなかわいいかなぁ〜…。」
耳元でちょっと困った様な声…
…かわいい?
「俺も。」
「…ッ!結城…さん?」
さっきよりも強い力で抱きしめられる。
腰に回る結城さんの腕が熱い。
私も、
下ろしていた手を結城さんの背中に回す。