スーツを着た王子様
「もう!結城さんのバカ!」
「そんな格好して、
誘ってくる桃が悪いんだろ?」
「…なッ!
誘ってなんかないもん!!」
「へ〜どうだか。(笑)」
今は結城さんと朝ご飯。
結城さんはやっぱり料理が上手。
今朝はあれから結城さんに捕まって
結局朝からソファの上で愛し合った。
「桃、そんなこと言ってるけど
よかっただろ?」
笑顔でそんなことを
聞かれるから紅茶を吹き出しそうになる。
「だって、甘〜い声で
何度も俺の名前呼んでたよ?」
…ッ。
そんなこと…
「覚えてないもん!」
「またまた強がって。(笑)
あ、じゃあ思いださせてやろうか?」
結城さんが席を立とうとする。
「えッ…
いいいい!大丈夫です!
結城さん座って!」
私は必死に止める。
「はははッ。冗談だよ。(笑)」
もぅ…
冗談に聞こえないよ。