スーツを着た王子様
「結城さん!」
結城さんの元に走り寄って、
私から結城さんの手を取る。
「んぁ?
お、何だよ桃からなんて。」
「結城さんは私のだもん!」
「は〜?何いきなり。(笑)
どうした?どっか打った?(笑)」
心配そうな顔をして、
私の顔を覗き込んでくる。
…もう!
何にもわかってないんだから…
「結城さんの鈍感!」
「俺がぁ?鈍感?
その言葉、そっくりそのまま返すわ。(笑)」
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