スーツを着た王子様
「結城さんは何て言うか…
私達からしたら普通雲の上の存在?
って、感じじゃない?」
く、雲の上…。
「だから、
それを射止めちゃった桃はすごいわけよ!」
「あ、ありがとう…?」
「でもさぁ〜…
あんだけかっこよかったら、
彼女の1人や2人いたよね〜。
いや、1人2人なんてもんじゃないか。
何十人とか行くのかな?」
腕組みしながら言う景ちゃん。
…えッ
それって…?
「結城さんには、
私以外に彼女たくさんいるってこと!??」
「そうは言ってないわよ!
私が見るからに、桃にぞっこんぽいし。」
そうかな?
いっつも私ばっかり好き好き言って、
結城さんからは何も言わない。
ただ、かわいいとか、誘ってんの?
は、言われるけど…。