スーツを着た王子様
はぁ〜あ…
私、弱いなぁ。
私の心とは正反対に真っ青な空を見て
ため息を漏らす。
結城さんのこと…
もうこんなに好きになってる。
もう私の結城さんは、
私の全部なんだ。
知りたいけど、知りたくない。
自分のこの曖昧さに腹が立つ。
結城さん、呆れてる…?
電話にも、メールにも返事しなくて。
それとも、
もう女子高生の相手は飽きちゃった?
冷たい涙が頬に伝い、
私は再び空を見上げる。
その時…、
「なに、してんだよ。」