スーツを着た王子様
いつのまにか、
俺の心の中は桃でいっぱいだった。
会社で仕事をしていても、
あいつのこと考えてるし、
帰りに目の前の高校を見れば、あいつの顔が浮かぶ。
あいつが他の男から言い寄られてんじゃねぇかとか、
すげぇ心配になる。
もう桃なしの生活なんて、
考えられない。
桃が俺からの連絡を無視してたのは、
たった1日だけど、
俺にはとてつもなく、長く感じた。
俺は、
もう桃じゃなきゃだめだ。
桃以外、愛せない。