スーツを着た王子様
「ただいまぁ〜。」
玄関の扉が開く音と共に、愛しい人の声がする。
「おかえりなさいッ!」
私は走って、玄関へ向かう。
「おいおい、走んなって。(笑)」
勢い余った私を創平さんが受けとめてくれる。
そのまま、
私は大きな腕に包まれる。
「あ〜いいな、こうゆうの。
なんか結婚してるみてぇ。」
ポポポ…
創平さんのそんな些細な一言に一気に顔が熱くなる。
結婚……
創平さんと…
想像しただけで、全身が益々熱くなる。