スーツを着た王子様
「誰の為にダイエットしてんのかを考えなさい!」
「はい…。」
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あれから1週間。
大分我慢して、着々と減ってきた体重。
へへへ♪
「桃〜。」
そして今は日曜の創平さんの家。
リビングから私を呼ぶ大好きな声。
「こっちおいで〜。」
ソファーに座ったまま、私を手招きする。
「なに?…キャ!」
創平さんは私の腕をひっぱって、膝の上に乗せた。
「お、重いでしょ、降ろして!」
「なぁ、お前痩せた?」
「わ、わかる?」
わぁ〜い!
創平さんが気付いてくれた!