スーツを着た王子様
「ガリガリじゃん。もっと食え!」
「…なんで?」
私が痩せても嬉しくないのかな?
「なんでって、痩せてる方がいいなんて誰が言った?
無理して痩せようなんてすんなって。」
そんなこと…
いまさら言わないでよ…
深雪さんな負けないようにって、一生懸命頑張ったのに。
「なんで泣くんだよ。」
もう全部ばからしくなってきた。
「もう知らない!!」
「えッ…ちょ、おい!桃!?」
私は走って創平さんの家を飛び出した。