スーツを着た王子様
「もしもし?」
『あ、桃?そろそろ迎え行くぞ?』
「たっくん!」
あ゙?建斗?と創平さんが呟いて、私の携帯に耳を傾ける。
『準備しとけよ?』
「ま、待って!創平さん帰って来たの!」
『先輩が帰って来ても、もう夜の11時だぞ?
俺も待ってたけど、限界。
今なら迎え行ってやれるから、帰ろ?』
たっくんに優しく言われると、断れなくなる私。
どうしよう…って悩んでると、
「あ、建斗?
迎えいいから。
今日泊まらせていいかな?
…ん、そう。
俺ん家に、桃を。うん。」
私から携帯を奪って、たっくんと交渉し始めた創平さん。
と、泊まる!?
「あぁ?わかってる。いや、それは無理だわ。(笑)」
なにやら2人で盛り上がってる。
「大丈夫、明日は俺送るから。
…オッケー。じゃあな。」