最強童顔教師!
「すみませんお母さん。やっぱり雀も高校生ですし、迷惑はかけられません。アパートでも借りますから、僕は大丈夫です。」
…鰯、大変なくせに。
笑顔作って平気なふりして。
こんなときに「演技」なんかしなくていいんだよ…!!
「大丈夫!!私は大丈夫だよ!!」
思ったより大きな声がでた。
鰯とお母さんの目が大きく見開き、私を見る。
「亮にい、帰ったら勉強教えて!ほら!遅刻するよ?」
「えっ…うわっ!」
鰯の手をとり、玄関へ向かって走る。
ちらっと母を見ると、笑顔で手を振り
「亮介くん!遠慮しないでうちにいなさいよ!……いってらっしゃい!」
私が言いたいことを代弁してくれた。
さすがお母さん。私の気持ち分かってるね!
私と鰯は平行に並んで歩き出した。