寝ている妹にキスをした☆
あたしは叫んでいた。
2階に聞こえそうなくらい。
でも、どうしても嫌だ。
陸に近付かないで…。
「……なんで雛がそんなこと言うの?」
…………!!
確かに、あたしに決定権はない。
でも嫌なものは嫌。
「……あの人、感じ悪いよ。不愉快なの」
あの嘲笑うかのような笑い方。
思い出すだけで吐き気がする。
「どうしたの~?陸、妹チャンとケンカ~?」
女の人ののんびりした声が、2階から聞こえた。
「………ごめん、里菜、やっぱ今日帰って…」
「……え!!?なんでよ陸!!」
里菜とは、あの女の人の名前なのかな?。
「……家庭の事情」
「……ちょっと…そんなのどうでもいいじゃない!!
今日はあたしの悩みのってくれるんでしょ!?」