寝ている妹にキスをした☆



あたしは叫んでいた。
2階に聞こえそうなくらい。


でも、どうしても嫌だ。


陸に近付かないで…。



「……なんで雛がそんなこと言うの?」


…………!!



確かに、あたしに決定権はない。


でも嫌なものは嫌。



「……あの人、感じ悪いよ。不愉快なの」



あの嘲笑うかのような笑い方。
思い出すだけで吐き気がする。





「どうしたの~?陸、妹チャンとケンカ~?」



女の人ののんびりした声が、2階から聞こえた。



「………ごめん、里菜、やっぱ今日帰って…」

「……え!!?なんでよ陸!!」


里菜とは、あの女の人の名前なのかな?。


「……家庭の事情」



「……ちょっと…そんなのどうでもいいじゃない!!
今日はあたしの悩みのってくれるんでしょ!?」






< 120 / 306 >

この作品をシェア

pagetop