寝ている妹にキスをした☆
……は?
かわいい?あたしが??
呆れられると思ってたのに、可愛いと言われるなんて予想外……。
あたしのどこが可愛いんだろう……。
「不安になる程俺が好きなんだ?」
陸の勝ち気な目が、あたしの心臓を跳ねさせる。
「……好き…陸が好き…
あたしから離れて行かないで……」
溜まった思いを、涙と一緒にさらけ出す。
……あたしのそばにいて…。
「…雛…超かわい…。
俺が雛から離れて行くわけないじゃん…。
何年片思いしたと思ってんの?」
陸はあたしを抱き締め、あたしの頭を撫でてくれた。
……陸。
不思議だね。
こうやって陸に抱き締められてると、不安なんか無くなっていく。
「…雛こそ俺から離れんなよ?
俺だって不安なんだよ…。
いつか雛が俺と付き合うのが嫌だって言うんじゃないか、って…。」
「まさか!!
ありえないよ!!
だってあたし陸のこと超好きだもん!!!」
大好きなんだ。
その栗色の柔らかい髪も。
あたしを優しく抱き締めてくれる長い手も…。
全部。全部…大好きなんだ……。