寝ている妹にキスをした☆


あたしは勝手だ。

あたしから別れを切り出したのに、陸が拒否しなかったのが悲しい。



「……彼氏と別れただけだよ」


「え?」



何となく拓哉に話した。
相談相手がほしかったのかもしれない。



「何で別れたんだ?」


「……付き合っちゃいけない人だったから…


気持ち分かんなくなっちゃった…」



あんなにも熱かった想いが、今はもうこんなにも冷めきってる。


熱かった想いを、冷たい氷の殻で閉じこめたみたいに。




「……なら俺と付き合う?」








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