寝ている妹にキスをした☆


『嘘じゃないわよ。
陸さん、わたしと付き合ってるの。』


「……嘘…」



嘘……嘘…。
陸が皐月と…?



『惨めね』



―――ッ!!!!



『じゃあ、そろそろ陸さん来ると思うから切るわよ』

「待って皐月!!
皐月にとってあたしはなに!?

あたし達友達じゃなかったの!!?」




なつかしい。
あの頃……。


皐月と笑い合っていた……。あの頃が。




『あんたなんかのこと、友達だと思ったことないから。』


プチッ…


ツーツー…ツーツー…ツーツー……










友達だと思ったことない……?








"雛、大好きだよ♪"


"雛~!!あたし達親友だかんね!!!"


"雛!!机に我等友情永久不滅って書こう!!"



そう言って机に彫ったよね?

それで、先生に怒られちゃった。

でも二人一緒だったから平気だった……。


お母さんとお父さんがいなくなって……

悲しかったあたしを立ち直らせてくれたのは皐月だったよね?







ねぇ皐月、あたしは……






親友だと思ってたよ――…。











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