寝ている妹にキスをした☆



目の前が真っ黒になった。


なにも見えない。
なにも聞こえない。


…聞きたくないよ





「あんたのことムカつくから、陸さん奪ってやったのよ」



……それだけ??






それだけの理由で

あたしと陸を引き離したの?




「でももう返してあげる。
陸さん、あんたのこと考えながら
あたしを抱くから」





「……抱く?」


抱く??
陸とえっちしたってこと?



「…陸さん、激しいから驚いちゃった♪
よほど溜まってたのね~。」







「…ふざけんな」





ふざけんな ふざけんな ふざけんな…!!






「ふざけないで!!
陸はものじゃない!!
陸はあたしを思って手を出さなかったの!
あんたに何が分かるの!?」




許せない!!
陸はものじゃない!



「何キレてんの~?
あんただってわたしの気持ち分かるワケ?
わたしだって拓哉が好きだったの!!」



「うっさい!!
あんたなんか一生拓哉に相手されないわよ!」



あたしは精一杯憎しみを込めてその場から離れた。




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