寝ている妹にキスをした☆


「ん……、ちょっとね~」


皐月と話したのは、皐月の勝手な勘違い。

あたしへの想い。

ずっと、嫌いだったと言う想い。




近親相関の、世間一般の捕らえ方。





「ふ~ん。まぁいいけど!皐月のことは~」



そう言う拓哉は、本当に興味なさそうにあくびをした。


「…皐月のこと、どう思う?」


拓哉は、皐月のことをどう思ってるんだろう。


「なんでそんなこと聞くんだよ?」


「なんとなく」



「別になんとも思ってね~よ」


拓哉は、眠そうに伸びをしながら

あくびと一緒に言葉を言い放つ。


「なんとも?」

「まぁな。皐月彼氏いるだろ。」


彼氏……。



「皐月は、陸のこと好きじゃない。」







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