寝ている妹にキスをした☆


分かっているけど、
涙が洪水のように溢れ出た。


しょうがないことなのに。


陸だって、男だもん…。


欲求不満だったのかもしれない。


心とは別で、好きじゃない人を抱いただけだ……。



男の人は、好きじゃない人でもえっち出来るって…よく雑誌に書いて合った……。




でも……

陸だけは違うと思ってたのに……………









「……けいべつした…?」


「―――っ!!
そんなことっ………」


とても悲しそうな顔の陸が、あたしに聞いた。


陸の目は、何も映して無いようだった……。





「雛、いいよ。本当のこと言って?
なんでも聞くから…」



「……っ…
本当のことなんて……ないよ…!」


全て、あたしの本心だよ!!



例え、陸が殺人を犯しても……


あたしは陸を嫌いにならない……。


ううん……


ならないんじゃなくて、なれないんだ……。




もう、あたしは陸のことを嫌いになんてなれない。




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