寝ている妹にキスをした☆
「雛?
ちょっとだけ、愚痴言いなよ。
すっきりするし…
大丈夫…。俺は傷つかないから…。」
愚痴…。
「……なんで…?」
気付けば、あたしは口を開いていた。
陸は嫌がらずあたしの愚痴を聞いてくれた。
「…どうして皐月を抱いたの?!
皐月を抱いた手であたしに触らないでよ…っ!!
陸は違うと思ってたのに!!!
あたしだけを、愛してくれると思ってたのにっ……!!
しょうがないって、分かってるけど……。
でも嫌だよ!!
どうしても嫌なのぉ!!」
目頭がじんわり熱くなり、涙がボロボロとこぼれる…。
涙が口の中に入って、涙特有の味が口に広がった。
どんどんこぼれ落ちる涙は、あたしと陸を挟むテーブルの上に溜まっていった。