寝ている妹にキスをした☆
「ただいまぁ~!!」
雛はそう言うと、すぐにリビングのソファになだれ込んだ。
バスケ部の雛は、毎日練習がキツイと嘆いてた。
「おい雛、制服脱げって。しわになるぞ!」
……返事がない。
変わりに聞こえてくるのは、かすかな吐息。
「雛?寝るならベッド行けよ??」
「……ぅぅん……やだぁ……」
雛の色っぽい声。
寝苦しいからなのか、ネクタイを取り少しはだけてしまった胸元。
……ドクン…
自分のなかの何かが壊れていく。
……だめだ…。
行くな。自分。
ここで行ったら、もう戻れなくなる。
なのに、なんで身体は止まらない?
だめなのに…。
でも、止まらない。
目を、覚まさないで。
だめだ。
起きて、雛…。
かろうじて自分の理性が止める。
――でも、もう手遅れだった。
………起きないで。
そして自分の唇を雛の唇に重ねた。