寝ている妹にキスをした☆


その言葉を聞いて、俺は雛を抱き締めていた。


「…お兄ちゃん?」

この言葉を聞くたびに、また雛を強く抱き締める。



「……黙って。」



そんな言葉、聞きたくない。



雛の頬に触れ、微笑んだ。






「…雛が無事でよかった。」




雛は俺の腕の中で抵抗しなかった。
ずっと俺の腕の中で安堵の表情をしていた。



そして、雛と俺はいつまでも抱き締めあっていた――。




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