先生、好きです。
【智弘】


「人を信用したら、傷付く。だからです。」

そう言った時の、佐伯の顔は一瞬寂しげだった。


だけど、次の言葉の …

「友達ですか。要りませんよ、そんな存在の人なんて。」


の時には、とても冷たい目をしていた。


心が凍り付く様な…


佐伯は多分、過去に友達と何かあったんだなと、この時感じられた。



煙草を一本取り出し、火をつける。


煙を吐きながら、空を見上げた。


オレンジ色に染まり、キレイだ。


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