先生、好きです。


「はぁー…」



屋上に入った途端、自然にため息が出た。


顔を上げる。


何処までも続く、青い空が、目に眩しいくらい映る。


あたしは、日陰に入り弁当の包みを開ける。


一段弁当のフタを開ける。
母親が、作った手作り弁当。



母親は、知らねーんだろうな。
あたしに、友達が居ないなんてさ。


だって、こんな風になったのも、高校からだし。


中学ん時は、友達も居たしみたいな。


< 3 / 43 >

この作品をシェア

pagetop